シミ取りレーザーとは?種類別おすすめのポイントや違い、ダウンタイムなどを解説

2024.07.25

「シミを取りたい」「おすすめのシミ取りレーザーが知りたい」という方はいませんか?
本記事ではシミ取りレーザーについて、種類別のおすすめレーザー治療やよくある質問を徹底解説します。

目次

シミ取りレーザーとは?

シミ取りレーザーとは、レーザー光線や熱によってシミの原因となるメラニン色素を破壊することで、シミに対して適切に対処することができるレーザーのことです。

シミ取りレーザーには、シミへ集中的にレーザーをあてるタイプと、弱い出力のレーザーをまんべんなく肌にあてて肌全体をトーンアップさせるタイプがあります。

シミ取りレーザーのメリットとデメリット

シミ取りレーザーのメリットは「セルフケアよりも短期間で効果が出始めること」「患部以外の細胞を傷つけにくいこと」です。人によっては、一度の施術で目に見える改善が期待できます。
また、シミの細胞にピンポイントで照射できるため、正常な状態の細胞にはレーザーの影響が及ばない仕組みになっています。

対して、シミ取りレーザーのデメリットは「レーザーの出力によっては痛みがあること」「ダウンタイムがあること」です。

そもそもなぜシミはできてしまうのか

シミができる原因として真っ先に挙げられるのは「紫外線」です。
肌は紫外線を浴びた際、表皮の基底層にあるメラノサイトと呼ばれる部分でメラニン色素が生成されます。

通常は、不要となったメラニン色素はターンオーバーによって体外へ排出されますが、ターンオーバーが滞るとメラニン色素を上手に排出できず蓄積します。その結果シミになってしまうのです。

シミの種類

シミの種類と特徴は以下の5つです。多くの場合、老人性色素班やそばかす、炎症後色素沈着であると考えられます。

シミの種類特徴
老人性色素斑
  • 茶色~こげ茶
  • 円形で左右バラバラ
  • 中年期に発症
  • 紫外線を浴び続けるとできる
肝斑
  • 頬骨あたりに薄い茶色のシミができて、段々と両頬まで拡大
  • 薄いもやもやしたシミ
  • 30歳~40歳で発症。閉経後は薄くなる傾向
  • 紫外線や摩擦、女性ホルモンの乱れ、ストレス、タバコが原因になり得る
そばかす
  • 頬上部に左右対称に茶色い粒状が横一線にできる
  • 思春期に目立ちやすい
  • 30歳以降から薄くなっていく
  • 遺伝的な要素で発症するリスクが高い
炎症後色素沈着
  • 日焼け・ケガ・火傷・吹き出物・虫刺されなどのあとに発症
  • 年齢・性別問わず発症する可能性あり
  • 男性のシミは、この炎症後色素沈着が多い
  • 肌へのダメージが原因
脂漏性角化症
(しろうせいかくかしょう)
  • 茶色や黒色
  • やや盛り上がりがある
  • 30歳以上の中高年期から発症。80代以上の大半にできる
  • 日光が当たる場所にできやすい
  • 皮膚の老化や紫外線が原因
光線性花弁状色素斑
  • 茶色のシミが多発する
  • 肩から背中にかけてできる
  • 花びらや金平糖のような形をしている
  • 色白かつ日焼けをすると赤くなるタイプにできやすい
ADM
(後天性真皮メラノサイトーシス)
  • 左右対称に、くすんだ茶色~黒っぽい粒状のシミ
  • 頬骨・おでこの外側・小鼻に発症することが多い。おでこの外側だと面状
  • 思春期前後に発症。年齢を重ねると色が濃くなる傾向
  • 紫外線や女性ホルモンの影響で、他のシミより深いところにメラニン色素を作ることが原因とされる
くすみ
  • 薄茶色~青や紫がかった色
  • メラニン色素の蓄積や血行不良、摩擦が原因

シミ取りレーザーの種類

①ピコレーザー(ピコスポット・ピコトーニング)

ピコレーザーは「ピコスポット」「ピコトーニング」「ピコフラクショナル」の3つのモードを使い分けて施術を行う施術機器です。ピコとは「ピコ秒=1兆分の1秒」という意味で、レーザーの照射時間を表しています。照射時間が短いほど、肌へのダメージを軽減することができるため、施術中の痛みが少ない点が魅力です。

シミ取りとしての効果が期待できるのは「ピコスポット」と「ピコトーニング」の2つです。ピコスポットは強い出力でシミにピンポイントでレーザーを照射することにより、少ない回数の施術で効果が期待できます。

ピコトーニングは弱い出力のレーザーを肌にまんべんなく照射し、メラニンを徐々に減少させてシミに対処する施術です。肝斑や炎症後色素沈着、毛穴の開きにも効果が期待できます。

②QスイッチYAGレーザー

QスイッチYAG(ヤグ)レーザーは、短い波長(532mm)と長い波長(1064mm)を使い分けて高い出力でレーザーを照射する施術機器です。

シミや肝斑、そばかす、などに効果が期待できます。

③Qスイッチルビーレーザー

Qスイッチルビーレーザーは、メラニン色素の吸収率が高い波長帯を持っており、シミが反応しやすいパルス幅で施術ができる施術機器です。
そのため、メラニン色素が原因で起こるシミやそばかすなどにぴったりな施術と言えます。

メラニン色素のみに反応しやすいため、効率よくシミに対処できる点が魅力です。

④レーザートーニング

レーザートーニングは、QスイッチYAGレーザーの一種である「メドライトC6」を使用して行う施術機器です。このメドライトC6は世界初の色素性疾患治療機器「メドライト」の登場以来、屈指の人気と実力を誇っており、施術回数を重ねることでシミなどを改善する効果が期待できます。

⑤フォトシルクプラス

フォトシルクプラスは、広い波長を持つ施術機器で、通常のレーザーの光ではなくUPLと呼ばれる光を使用して施術を行います。このUPLは、従来のIPL(フォトフェイシャル)よりもメラニンを分解する作用が高く、薄いシミにも効果が期待できる点が特徴です。

シミやそばかすはもちろん、ニキビやニキビ跡にも効果が期待できます。その他にもコラーゲン生成作用もあるため、肌全体のハリ感をアップさせることも可能です。

【種類別】おすすめのレーザー治療

色素沈着したシミには「フォトシルクプラス」「ピコレーザー」「Qスイッチルビーレーザー」

色素沈着のシミにお困りの方は「フォトシルクプラス」「ピコレーザー」がおすすめです。
フォトシルクプラスは本記事で解説したレーザー治療機器の中でも、メラニンの分解に優れているため、薄いシミや肌のくすみにも効果が期待できます。

またピコレーザーはメラニン組織を破壊することができるため、色素沈着したシミやくすみを薄くする効果が期待できます。

肝斑には「レーザートーニング」「ピコトーニング」

肝斑のシミにお困りの方は「レーザートーニング」「ピコトーニング」がおすすめです。
肝斑は強い刺激を与えると悪化する可能性があるため、弱い出力のレーザーを肌にまんべんなく照射し、メラニンを徐々に減少させていく「レーザートーニング」「ピコトーニング」が適しています。

ピンポイントでシミを取りたいときは「ピコスポット」

シミをピンポイントで取りたいとお考えの方は「ピコスポット」がおすすめです。
高出力のレーザーをシミへ照射することで、短時間でシミに対処することができます。

加えて、短時間でシミに対処するため、肌へのダメージは抑えつつ、手っ取り早くシミを改善したい方におすすめです。

一般的なシミ・そばかすには「QスイッチYAGレーザー」

老人性色素斑やそばかす、ADMにお悩みの方は「QスイッチYAGレーザー」がおすすめです。

QスイッチYAGレーザーは美肌治療でもよく使用される機器で、真皮層を刺激し、コラーゲンを生成させる効果も期待できることから、上記の症状とともに、肌質改善の効果も期待できます。

シミ取りレーザーで起こりやすい副作用

①肌の赤み

シミ取りレーザー後の肌の赤みは一時的な炎症が肌に生じていることや、炎症後色素沈着を防ぐために使用している外用薬が原因であることが多いです。

シミ取りレーザーの種類によって赤みが生じる期間は違いますが、施術後数時間〜3週間程で改善すると考えられます。

②肌が乾燥しやすくなる

シミ取りレーザー後は肌が乾燥しやすく、紫外線のような外部からのダメージに弱くなっています。
そのため、アフターケアを怠ってしまうと肌荒れや色素沈着を起こす可能性があります。医師から処方された軟膏はもちろん、ご自宅の基礎化粧品でしっかりと保湿を行ってください。

③シミが濃くなったように見える

施術後、シミが濃くなったように見える場合、レーザーの出力が高く肌がダメージを強く受けてしまったことや、カサブタができたことが可能性として考えられます。

特に、施術後に患部にできるカサブタが剥がれると、一時的にシミが濃くなったように見えることが多いです。この場合、人にもよりますが3~6カ月前後で元の皮膚の色へ戻っていくため、しばらく様子を見てみましょう。

④ニキビや吹き出物ができる可能性がある

シミ取りレーザーを照射すると、毛穴に刺激が加わるためや、新陳代謝が促進されるために、ニキビや吹き出物ができる可能性があります。特に日ごろからニキビができやすい方は、気を付けましょう。

しかしこれは肌にとって良い反応です。通常は施術後から1週間程度で自然と治まっていきます。

⑤カサブタができる

出力が高いレーザー治療を受けると、肌が軽度の火傷をした状態になるためカサブタができやすくなります。このカサブタは施術後1週間以内にできて、2週間前後で剥がれていくものが多いです。

シミ取りレーザー後にできるカサブタは、一般的な厚みのあるカサブタとは違い、茶色の薄い皮であったり、点状であったりと、カサブタができても気が付かない方もいるでしょう。

カサブタを剥がしてしまうと炎症を起こしてシミが濃くなってしまう可能性もあるため、触らずに放置しておきましょう。

シミ取りレーザーの副作用を抑える方法

保湿対策を行う

シミ取りレーザーの副作用を抑えるためには保湿対策が大切です。
ダウンタイム期間中の肌は乾燥しやすいため、外出前後や入浴後など、肌が特に乾燥しやすくなるシーンには保湿をしっかりと行いましょう。

紫外線対策を行う

シミ取りレーザーのダウンタイム期間中は、肌が乾燥しやすく紫外線からのダメージを受けやすい状態です。そのため、保湿とあわせて紫外線対策も万全に行ってください。

施術部位を過度に刺激しない

施術部位を過度に触ったり、擦ったりすると色素沈着を起こす可能性があります。そのため「カサブタが気になっても触らない」「メイク時もなるべく刺激や摩擦を与えない」など、細心の注意を払いましょう。

クリニックから処方された塗布薬はしっかり塗ること

施術後にクリニックから処方される塗布薬は、主に「リンデロン軟膏」や「ゲンタシン軟膏」、「ロコイド軟膏」などがあり、どれも皮膚の赤み、炎症を抑える作用があります。用法・用量を守って塗ることで副作用の症状を和らげることができるでしょう。

また、処方された塗布薬が自分の肌には合わないと感じたら、無理に塗り続けず、クリニックへ相談してください。

シミ取りレーザーに関するよくある質問【Q&A】

シミ取りレーザーは1回の施術でも効果は期待できますか?

シミ取りレーザー施術中の痛みに麻酔は使用できますか?

シミ取りレーザーの施術を受けられない人はいますか?

ダウンタイムはどのくらいありますか?

シミ取りレーザーでは改善できないシミはありますか?

シミ取りレーザーは保険適用されますか?

パルス幅が短いと何が良いのですか?

当院の特徴

本記事を監修している当院「LUNA BEAUTY CLINIC」では、シミ取りレーザーとして米国サイノシュア社製の世界で初めて開発されたピコレーザー「ピコシュア」を使用して施術を行っています。

このピコシュアは、FDA(アメリカ食品医薬品局)の認可を受けており、内部の計測器で確実にピコ秒のレーザーを照射していることが照明されています。

※薬事未承認機
※他機種でのご用意となる店舗もございます。

こんな方へ

  • シミ取りがしたい
  • そばかすや肝斑を改善したい
  • 痛みが不安
  • 1回で効果が期待できる施術が受けたい

痛み

個人差があります。

副作用・リスク

  • 一時的な赤み
  • 色素沈着※アフターケアを怠った場合
  • 肝斑の悪化※詳細は当院にご相談ください
  • 施術中チクチクとした痛みを感じることがある※個人差があります
  • ほてり
  • 水疱※個人差があります

シミ取りレーザーならLUNA BEAUTY CLINICへ

本記事を監修している当院「LUNA BEAUTY CLINIC」では、快適な完全個室空間で、ご予約の際からお客様の「綺麗になりたい」という気持ちと誠心誠意向き合い、サポート・プロデュースさせていただきます。

また、シミ取りレーザーについてもっと詳しく知りたい方や、ご自身のシミタイプが知りたい方、ピコレーザーでシミ取りがしたいとお考えの方は、ぜひ一度当院のカウンセリングへご来院ください。

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